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毎月のデータ通信量で月額料金が変動する楽天モバイルのプラン。
使った分だけ料金が変わるなら、あえて低速モードにしてデータの節約ができれば、お得に楽天モバイルを使えそうですよね。
結論から言うと、楽天モバイルの低速モードが利用できるのは海外限定で、日本でのデータ通信時はできない仕組みになっています。
ただ、以前のプランでは日本国内でも利用可能だったため、ユーザーの中には「今も低速モードが使える」と勘違いしてしまう方もいます。
今回は、そんな楽天モバイルの低速モードの概要と現在低速モードが利用できる海外での使い方を解説していきます。
さらに、データ容量を節約したい方に向けた低速モードが使える格安SIMもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
国内利用に関しては楽天モバイルに低速モードはない
冒頭から、楽天モバイルに低速モードはないと結論をお伝えしましたが、そもそも低速モードとは何かを解説しましょう。
また、楽天モバイルには低速モードがあると思われているその理由も併せてご紹介します。
低速モードとは
低速モードのカテゴリーは、以下の2つに分かれています。
- スマホのデータ通信使い過ぎによる強制的な低速モード
- データ通信の消費を抑えるためにあえて高速通信をオフにする低速モード
「低速モードになった」もしくは「切り替えた場合」は、各キャリアサービスごとの最低通信速度まで落ちるので、スマホで操作できる機能が限定的となります。
低速になった場合の通信速度は一般的に128Kbps〜1Mbpsとされることがほとんど。
では、この通信速度で大体何ができるか確認してみましょう。
128Kbps | 200Kbps | 300Kbps | 1Mbps | |
---|---|---|---|---|
LINE(メッセージ) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
LINE(通話) | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
LINE(ビデオ通話) | × | × | △ | ◯ |
インターネットアクセス | △ | △ | △ | ◯ |
Instagram などのSNS | △ | △ | △ | △ |
YouTube・ Netflix | × | × ※1 | △ | △ |
音楽アプリ | × | × | △ ※2 | △ |
ニュースアプリ | △ | △ | △ | ◯ |
地図アプリ | × | × | △ | ◯ |
- 1 YouTubeは低画質なら見ることが可能
- 2 アプリによっては再生可能
低速モードに自分で切り替えた場合は、データ通信の節約ができる代わりにスマホ利用の範囲が狭くなります。
低速時の速度が128Kbpsまで落ちると、ほとんど何もできず、LINEなどのテキストメッセージくらいになります。
過去のプランでは使えていた
以前の楽天モバイルのプランには、「データ節約のための任意での低速モード」と「速度制限による自動的な低速モード」の2種類が存在していました。
現在では新規受付が終了している「スーパーホーダイ」では、「楽天モバイルSIMアプリ」を通して高速データ通信を任意でオフにする機能がありました。
しかし、現プランである「Rakuten最強プラン」では、自社回線、パートナー回線共通で無制限での利用が可能となったため、速度制限という概念がなくなりました。
度々行われるプラン変更に加え、スマホ自体には低速モードのオン・オフ画面が今も存在するため、ユーザーの中には現在も低速モードが使えると勘違いしてしまう方もいます。
しかし、現状国内で利用するのであれば、低速モードは使えないのでご注意ください。
大容量のデータ通信時には速度制限の可能性がある
楽天モバイルでは、データ通信が無制限であるため、動画やオンラインゲームなどに熱中してしまうことがありますが、これには注意が必要です。
楽天モバイル公式サイトでは、データ通信を1日に使いすぎた場合は、公平なサービス提供のため、通信規制をかけると発表しています。
公平なサービス提供のため速度制御をする場合があります。
各エリアの高速データ容量と通信速度 楽天モバイル公式サイト
どれほどデータ通信を使えば規制がかけられるかなど、詳細な部分は明記されていません。
ですので、容量の大きい高画質の動画視聴やオンラインでの通話、ゲームなどデータ消費が著しいサービスの利用はお気をつけください。
この通信規制をかけられた場合は、次の日には通常通りの利用が再開できます。
楽天モバイルの低速モードは海外で使える
楽天モバイルの国内利用では、速度制限・任意による低速モードもありません。
しかし、海外利用に関して言えば、低速モードが存在します。
楽天モバイルには海外ローミング機能があり、渡航前に事前に設定しておくことで、月に2GBまで海外のデータ通信に接続することができます。
「2GBまで」といっても、超過した場合は128Kbpsの通信制限になるだけで、高額の通信費がかかるわけではありません。
また、追加で500円支払えば、1GBが追加されるオプションもあるので安心です。
ただ、ユーザーによっては2GBなんてすぐに消費する方もいるはず。
海外滞在中にデータ容量がなくなると想定した場合、渡航先にてデータ高速モードをオフにしましょう。
通信速度は最低128Kbpsまで低下しますが、利用しない時間帯に低速モードにすれば、データ容量を温存させておくことが可能となります。
このように、楽天モバイルの低速モードは完全に使えなくなったわけではなく、「海外限定」での利用に変更されたのです。
楽天モバイルで低速モードに切り替える方法(海外ローミング)
簡単に楽天モバイルのデータ高速モードの切り替え方法を解説します。
- Webブラウザ、もしくはアプリから「my楽天モバイル」にログイン
- 高速データ容量ページの「データ高速モード」をオフ
以上で完了です。
海外では重要な設定ですので、覚えておきましょう。
楽天モバイルにて2回線以上契約されている方は、データ高速モードをオフにする電話番号を最初に選択してから上記手順へ進んでください
楽天モバイルのデータ容量残量の通知設定(海外ローミング)
楽天モバイルでは、高速データ容量の残量通知を設定することが可能です。
通知が届くように設定できる条件は以下の通りです。
- 高速データ容量の残容量が400MBを下回った場合
- 高速データ容量を使い切った場合
1週間以上海外に滞在する場合は月に2GBの利用制限を超える可能性が高いので、忘れないように設定しておきましょう。
- Webブラウザ、もしくはアプリから「my楽天モバイル」にログイン
- メニューから「お知らせ設定」を選択
- 「通信容量の残量通知メール」をON
- 最後に「変更する」をタップ
以上で完了です。
低速(節約)モードが必要ないRakuten最強プラン
低速(節約)モードが必要なくなった最大の理由である「Rakuten最強プラン」の概要を簡単に解説しておきます。
現在楽天モバイルを新規契約する際は、必ずこのプランを契約することとなります。
データを使った分だけ料金が発生
楽天最強プランは、毎月使ったデータ通信量により支払い金額が変動します。
0〜3GBまで | 1,078円(税込) |
3〜20GBまで | 2,178円(税込) |
20GB以降 | 3,278円(税込) |
自宅に固定Wi-Fiがある場合、そちらに繋ぐことでデータの消費を抑え、可能な限り月々の料金を安くすることができます。
注意点としては、仮に利用データ容量が0GBだったとしても、最低でも1,078円は支払う必要があることです。
ただ、他の携帯キャリアや格安SIMキャリアと金額を比較すると、かなり安く高品質なサービスが提供されています。
また、この「Rakuten最強プラン」は家族や年齢に応じたプログラムも用意されています。
- 最強家族プログラム
- 最強青春プログラム
- 最強こどもプログラム
金額が100円割引されたり、ポイントが多めに還元されたりと、お得な楽天モバイルならではの特典を受けることができます。
無制限にデータ通信が可能
Rakuten最強プランでは、無制限でデータ通信が利用可能です。
前プランの「Rakuten UN-LIMIT VII」から自社回線でのデータ通信は無制限に使えていました。
しかし、Rakuten最強プランからはauパートナー回線での1ヶ月5GBまでの利用制限が撤廃され、全ての通信エリアで無制限に通信可能になりました。
他の格安SIMや携帯キャリアでは、プランで決められたデータ容量の超過に伴い、速度制限がかけられてきましたが、そのストレスが一切なくなったのです。
また、楽天モバイルでは、どれだけ使っても3,278円より料金が上がることはありませんので、従量課金による金額の上昇なども気にする必要はありません。
ただ、通信速度に関しては、場所や時間帯によって左右される可能性があるので、ご利用の際はその点をあらかじめ認識しておきましょう。
専用アプリのRakuten Linkが使える
楽天最強プランでは、うまく利用することで、通話料も無料にできる専用のアプリもあります。
そのアプリが「Rakuten Link」です。
「Rakuten Link」は楽天モバイルユーザーだけが利用できるアプリで、主に通話やSMSメッセージ機能が無料で利用可能です。
さらに、このアプリはネット環境さえあれば海外でも利用可能なため、海外から日本の電話番号への国際通話も行うことができます。
ただ、相手が「Rakuten Link」を使っている場合と使っていない場合、加えてiPhone版とAndroid版で機能が異なるので注意が必要です。
低速(節約)モードが可能な格安SIM
国内利用に関しては楽天モバイルに低速(節約)モードはありません。
しかし、格安SIMの中には、任意で低速(節約)モードにできるサービスもありますので、簡潔にご紹介していきましょう。
各サービスの解説前に、各格安SIMの低速モード利用時の通信速度を確認しましょう。
格安SIM | 低速モードの通信速度 | 補足 |
---|---|---|
UQモバイル | 300Kbps | ミニミニプランのみ切り替え可能 |
IIJmio | 300Kbps | eSIMサービス データプラン ゼロ、IIJmio lotサービスは切り替え不可 |
mineo | 200Kbps | パケット放題Plusオプション(月額385円)に加入すれば、1.5Mbpsで利用可能 |
イオンモバイル | 200Kbps | – |
エキサイトモバイル | 200Kbps | – |
LIBMO | 128Kbps | – |
ロケットモバイル | 200Kbps | – |
上記は任意で低速モードにした場合の比較表です。
基本的に低速モードの場合は最低速度が128Kbpsで、最大が300Kbpsとなります。
300Kbps以下の通信速度ではスマホの機能がかなり制限されるものの、データ通信節約は可能となります。
中には翌月へのデータ繰り越しが可能な格安SIMもありますので、ぜひ活用してください。
UQモバイル
UQモバイルでは、「ミニミニプラン」のみMy UQ mobileアプリかデータチャージサイトで「高速モード」と「節約モード」を切り替えることができます。
ミニミニプランでの節約モード時の速度はプランは300Kbpsです。
「トクトクプラン」「コミコミプラン」の場合は、節約モードへの切り替えはできませんが、速度制限がかかっても最大1Mbpsで使い続けられるので、通信手段としては全く問題ありません。
- ミニミニプラン 最大300Kbps
- トクトクプラン・コミコミプラン 最大1Mbps
「トクトクプラン」「コミコミプラン」で通信制限がかかり、1Mbpsでの利用が不便だと感じられた場合は1GB 1,100円で追加購入できます。
ちなみに、現在では新規契約ができない「くりこしプラン」や「くりこしプラン+5G」を継続利用している方は1Mbpsの節約モードが利用できます。
IIJmio
料金が安く、品質も高いことから実はユーザーの中でも評価が高いのがIIJmioです。
プランの幅が広いので、ユーザーのニーズに合わせたプラン選択が可能です。
低速モードは300Kbpsとなりますが、テキストメッセージなどがメインの方であれば問題なく利用できます。
さらに、プランによってはデータ繰り越し機能があるので、節約したデータを翌月までなら使えるのが嬉しいですね。
ただし、任意で低速モードにしていたとしても、3日間のデータ使用が「366MB」を超えると、通信規制がかかりますので、利用の際はご注意ください。
mineo
自分好みのプラン設定ができる格安SIMのmineo。
低速モードへ切り替える「mineoスイッチ」というのがあり、設定すると基本的に最大200Kbpsまで制限されますが、パケット放題Plusにご加入の方は最大1.5Mbpsでデータ使い放題になります。
パケット放題Plusは月額385円。
しかし、10GB以上のプランを契約している場合は無料でついてきます。
マイピタ10GBプランは1,958円なので、「mineoスイッチ」をうまく使えばスマホのヘビーユーザーでも十分に使えそうです。
ただし、低速モードで3日間で10GB以上利用すると200Kbpsに制限されるので注意してくださいね。
イオンモバイル
イオンモバイルは「イオンモバイル速度切り替え」というアプリから、高速通信をOFFにすることができます。
高速通信をOFFにすると通信速度は200Kbpsになり、データ容量は消費されません。
イオンモバイルはデータの繰り越しも可能なので、どちらもうまく活用すればスマホ代を節約することができるでしょう。
アプリでは残りのデータ容量も一目でわかるため、ONとOFFの切り替えタイミングが判断しやすく、マイページにアクセスするより操作が簡単です。
エキサイトモバイル
エキサイトモバイルでは、従量課金制の「Fitプラン」と定額制の「Flatプラン」のいずれかのプランに加入することとなります。
Fitプランでは、上限データ容量が最大25GBとなっており、その間に使ったデータ使用料で月々に支払う金額が異なります。
当然、上限の25GBを超えてしまった場合は、速度制限がかかります。
もう1つのFlatプランでは、プランによって使用データ通信量が決まっていますので、その通信上限を超えれば、速度制限となります。
低速モードへの切り替えも可能で、GBの消費を抑えられるので、従量課金のFitプランをご契約の方はうまく使うことで月々の料金を安くできます。
ただし、3日あたりの通信量が366MBを上回った場合は、通信規制がかけられますので、注意が必要です。
LIBMO
とにかく料金が安くスマホを利用できるのが特徴のLIBMO。
3GBまでなら980円で利用可能であるため、普段あまりスマホを利用できない人におすすめです。
ただ、注意が必要なのが制限時の通信速度です。
他の格安SIMキャリアが通信制限時でも最大200〜300Kbpsだったのに対し、LIBMOでは128Kbpsまで下がってしまいます。
128Kbpsではテキストメッセージくらいしか操作できなくなるので、うまく低速モードへの切り替え機能を利用する必要があります。
料金が安いのが魅力ですが、品質は他に比べると劣りますので、安さのみを重要視する方におすすめです。
ロケットモバイルONE
ロケットモバイルONEでは、定額のデータプランが定められており、上限を超えると通信速度が200Kbpsまで落ちます。
ただ、ロケットモバイルONEは、ここまでご紹介してきた格安SIMと異なるのが、低速モードへの「切り替え」ができないことです。
ただ、その代わりというわけではありませんが、プランとして200Kbpsの通信速度でデータを無制限に使える「神プラン(上り1GBプラン)が利用可能です。
上り通信時のみ1GBまで高速通信が利用できますが、それ以外では常に200Kbpsの速度
となりますので、必要最低限しかスマホを利用しない人に向けた格安SIMです。
まとめ|楽天モバイルの低速モードは海外でだけ使える
今回は、楽天モバイルの低速モードについて解説しました。
過去のプランとの混同から楽天モバイルには低速(節約)モードがあると思う方が多いですが、楽天モバイルの低速(節約)モードが使えるのは、海外限定です。
国内では、現在の「Rakuten最強プラン」になってからは利用できなくなっていますので、理解しておきましょう。
ただ、海外では月に2GBまでの通信制限がありますので、低速モードへの切り替えとデータ容量の残量通知設定は知っておくことが得策です。
「データ節約してスマホ料金を安くしたい方」、もしくは「データ繰り越しをしたい方」は、本記事でご紹介した低速モードが可能な格安SIMの契約をご検討ください。